5月23日はWorld Turtle Day

2023年05月23日

5月23日はカメの保護を目的としたアメリカの非営利団体「American Tortoise Rescue」によって、2000年にこの日を【World turtle Day】と制定されました。
亀に関心を向け、知識を深め、敬意を払い、亀の生存と繁栄のための人間の行動を奨励する日として、2000年以降、毎年イベントが行われております。
ウミガメが海の守り神とされるハワイ!
この日だからこそ、ハワイのウミガメについて一歩踏み込んだ情報をお伝えいたします。

まず、ハワイに生息しているウミガメは全部で5種類です。
・アオウミガメ
・タイマイ
・アカウミガメ
・ヒメウミガメ
・オサガメ

このうち、ダイビング中に観察できる種類は、アオウミガメとタイマイの2種類です。
しかしながらハワイのダイビング中ではタイマイもあまり見かけることがありません。
ほぼ95%ほどはアオウミガメです。

アオウミガメはハワイ語ではホヌですが、英語ではなんというのでしょうか?
正解は、【Green Sea Turtle】です。
英語名の名前の由来は、アオウミガメの体脂肪の色が緑だからです。ではなぜ日本名では青(アオ)なのでしょうか?どの部分の青が由来で名前がついたのでしょうか?

実は和名のアオウミガメは英語名と同様に体脂肪の色の緑が由来とされています。

ん?

はい、そう感じる方が多いと思います。
実は昔の日本特有の文化で緑を『アオ』と呼ぶことがあったそうです。
昔は青色の範囲が広くて緑色も青色の一種類とされていた時代があったらしいです。
日本の信号機も緑色をしているのに青信号、野菜も青菜と言ったり、八百屋さんのことを青果店というのと同じですね。

ちなみに私が以前いたニューカレドニアはフランス語圏だったのですが、フランス語でもアオウミガメのことを【tortue verte】、直訳は緑色のウミガメなので、英語名と同じです。

次はアオウミガメの食事についてです。

主に海草や海藻を食べます。
よくダイビングポイントのホーシューリーフ近くに生息しているウミヒルモなどを食べているところや、岩についている海藻を食べているのを見かけます。
あとはごく稀に浮遊しているクラゲを食べているのも何度か見かけたことがあります。
子供のときは雑食性でエビやカニ、貝や魚の卵を食べるらしいのですが、未だ私はハワイの海では見かけたことがありません。

タイマイを見かけたときは、岩をひっくり返して甲殻類を探している風景をよく見かけます。
ハワイではタイマイは主に甲殻類を食べるために回遊しており、アオウミガメはその場所に生えている海草などを食べるため、ある一定の範囲の場所に留まって生活しているため、タイマイよりもアオウミガメの方が出会える確率が高いのだと思います。

オアフ島のダイビングポイントでは浅瀬リーフで潜ることが多いのですが、このリーフに生息する魚たちのおかけでアオウミガメが見れる確率が上がっています。

その魚はアオウミガメの甲羅や身体についているコケや寄生虫などを食べて掃除するクリーナーフィッシュです。

アオウミガメも掃除をしてもらいたくて、彼らが生息しているリーフへ寄ってくるのです。
ダイビングポイントであるシークレットリーフ、ホーシューリーフは、ウミヒルモが生えていて、彼らクリーナーフィッシュが生息していて、休憩できる岩穴があるために、高確率でアオウミガメに出会えることができます。

この浅瀬リーフは最大水深が12mとなってますので、体験ダイビングコースでも潜れる水深です。

アオウミガメはエラがなく、水中で酸素を取り入れることができないため、水面に浮上して呼吸する必要があります。
泳いでいるときなどは4〜9分ごと、岩穴などで休憩している場合は2 ~ 4 時間ごとに浮上すると言われてます。
アオウミガメは普段は水中にいますが、たまに陸に上がってきて日向ぼっこをしています。ノースショアのラニアケアビーチでよく日向ぼっこしているウミガメがいることが有名ですね。

次にアオウミガメは何類になると思いますか?

ダイバー向けの魚図鑑に掲載されているので魚類?海と陸を両方生活できるから両生類?

正解は【爬虫類】です。
正確には 爬虫綱 - カメ目 - ウミガメ科 - アオウミガメ属 - アオウミガメです。
爬虫類の条件である、硬いうろこに覆われていること、肺呼吸、卵を産むことなどが挙げられ、これらにアオウミガメは該当しています。

オアフ島ではいろんなポイントで見ることができるので、ぜひ実際に潜りにきていただき、目で見て、アオウミガメについて一緒に勉強していきましょう。