ハワイでよく見かけるサメ

2022年12月22日

ハワイでダイビング中によく見かけるサメと言えば、ホワイトチップリーフシャーク。和名はネムリブカ。
沈船ポイントの水底や、浅瀬リーフポイントの岩穴などで見かけることができます。

この種はメジロザメ科の中では珍しく、泳がずとも呼吸ができる種であり、普段ダイバーが見かける日中は眠ったように休んでいる様子からこの名前が付けられました。漢字では、【眠鱶】と書きます。
英語では【White-tip Reef Shark】といい、背鰭の先端が白い模様がついていることでこの名前がついています。
同じホワイトの名前が付いているGreat White Sharkはホホジロザメといい、同じサメですが全く別物です。こちらは凶暴で人間も襲う、ジョーズのモデルとなったサメです。
ホワイトチップチーフシャークは非常におとなしいサメで、積極的に人間を襲うようなことはありません。しかしながらサメなので、ダイバーがちょっかいを出すと威嚇するように近づいてきたり、産卵期は凶暴になる節があるので、気をつけましょう。

サメの交尾は荒々しいことで知られていますがネムリブカも同様です。交尾をする際にオスがメスに噛み付きながら、腹鰭の付け根にある2本のクラスパーと呼ばれる交接器をメスに挿入します。 
身体の大きいメスほど人気が高く、交尾跡の傷が多いように思います。サメは交尾が終わったあとに、また別のオスからの交尾を受け入れることもあり、何度も交尾を行うことで次第に傷を増やしていくことがあるようです。つまり傷だらけの身体は人気者の証ということですね。

上の写真のエラあたりに噛みつかれた傷があります。この傷がある場合は交尾期間に入っているので、威嚇しないよう注意しましょう。

浅瀬リーフの岩穴などにいるのは子供のネムリブカ。ポイントとしてはシークレットリーフ、ホーシューリーフ、ノーチラスリーフです。こちらのポイントでは体験ダイビングコースでもたまに見ることができます。
上の写真は浅瀬リーフポイントの子供サイズですが、口元に釣り針が付いてます。漁のための餌を間違って食べてしまい、引っかかってしまったものです。人が生きていく上で漁は大切ですが、この光景を見ると少し残念な気持ちになってしまいます。

こちらの写真以外に、オーナーHiroが撮影したハワイの生物たちの写真をHPにアップしています。
ぜひこちらのフォトギャラリーをご覧くださいませ。