海のチアリーダー

2022年12月20日

ハサミで白いポンポンを持って踊る、まるでチアリーダーのようなカニがハワイにはいます。
名前はハワイアンポンポンクラブ。ハワイ固有種のキンチャクガニです。

※写真はクリックすると大きくなります。
手に持っている白いポンポンは、実は毒性のあるイソギンチャク。襲ってくる外敵をイソギンチャクを振って威嚇しています。
その姿が、ポンポンを振っているように見えることから海のチアリーダーと言われています。
このポンポンが命を左右する重要な武器のため、食事の時も寝る時も肌身離さず持っています。
僕はまだ見たことがないのですが、仲間同士で奪い合うことさえもあるそうです。

よく海中のチアリーダーと呼ばれているキンチャクガニですが、この種はハワイ語で【Kumimi pua】クミミプアと言います。日本語では、花束を持つカニです。名前としてはこちらの方が素敵やなぁと思っています。

生息場所はケワロパイプやホーシューリーフなどの浅瀬ポイント。
岩の下に隠れており、ゆっくり捲り上げると威嚇した格好のハワイアンポンポンクラブが出てきます。
外敵はサドルラスなどのベラや、オジサンなどのヒメジの仲間です。特にサドルラスは武器のイソギンチャクごと食べるので、ガイドしているときはサドルラスの位置などを確認しながら紹介しています。
宝探しのようで楽しいので、ぜひ皆様もご一緒に探しましょう!
誰が一番早く見つけれるかのゲームもやってみるのも面白いかもしれませんね。
生息範囲、探し方、サドルラスから守る方法などはブリーフィングでお伝えいたします。

ぜひリクエストお待ちしております!

こちらの写真以外に、オーナーHiroが撮影したハワイの生物たちの写真をHPにアップしています。
ぜひこちらのフォトギャラリーをご覧くださいませ。